身の回りの生き物についてあれこれ書いてます。更新は1〜2週間に一度、週末です。詳しくはこちら。

2012年9月17日月曜日

尺を取られきると死ぬという都市伝説があります

夕方、ベランダの水やりをしていると、セセリチョウを
見るようになった。スカシバなども飛んでいる。カネタタキ
も鳴いている。夏の終わりである。少し涼しくなった
夕風に頬をなでられ、クリス・レアとかそーいうの
聴いちゃうぞ、ビール飲んじゃうぞ。という、キンモクセイ
にはまだ早い、甘酸っぱい切なさの名残りの季節である。
が、季節とはあまり関係なく、いつもベランダで見かける
虫もいる。尺取り虫などはその代表である。冬以外は
ちらほらいつも見かける。
先日などは、妙にサルスベリの木がさっぱり、というか
丸坊主だなあ、と思ってよく見ると、4匹もお食事中
であった。ほどほどにしてほしいのだが、わたしは
どちらかというと芋虫けむし愛好家 なので放ったらかし
である(ただ、チュウレンジバチの幼虫は大家族過ぎて
やっかいなので、卵を見つけたら枝ごと取ってしまう、
かわいそうだけども)。

おたまじゃくしはかえるの子、尺取り虫はシャクガの
幼虫。名前の通り尺を測るようにひょこひょこするのも
かわいいが、普段は大体「私は枝です。木なんです」と
かたくなな態度なのも面白い。シャワーホースなどで
水やりをしていてうっかり水をかけてしまうと、
「あわわのわ、大変大変水だ水」
とじたばたするのがかわいらしいが、しばらくすると
また「木ですよ木、動いたなんて、やだなあそんなの
気のせいですよ」という生真面目な姿に戻るのが
またおかしい。

うちにいる尺取り虫は、だいたい変哲のない、平凡な
地味な緑色のものばかりなので、たぶんヨモギ
エダシャクの幼虫ではないかと思う。ヨモギエダ
シャクの成虫は、これまた地味なのである。子供は
枝に似せ、大人になると木肌や岩肌に似せる。
地味に身を守ってきた平和的小市民気質の蛾である。
 シャクガで比較的派手なのは、シロツバメエダシャク
とかだろうか。雪の妖精みたいな、ホラちょっと
あそこの方。何か高貴な方じゃないかしら?みたいな
雰囲気である。

ま、地味なのもいいのだけども、やっぱり派手なのに
惹かれてしまうというのも人の性。というわけで
次回は、普段日常であまり見ない、派手な蛾について
書こうと思う。プリティ・イン・ピンクなのである。
蛾が。

2 件のコメント:

  1. いろいろ、可愛くて、うれしくて、おもしろくて、わくわくします。
    年齢とか、立場とか、諸々の係累とか関係なくて、どきどきします。
    そして、ここに来ると、心が洗われます。
    ありがとうございます。

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    1. ありがとうございます。ちいさいものを見てる時、なんとなく子供の王国に帰れるような気がして、それがこの拙ブログの動機かもしれません。頭空っぽにしにぜひまたお寄りください(^^)

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