身の回りの生き物についてあれこれ書いてます。更新は1〜2週間に一度、週末です。詳しくはこちら。

2012年6月3日日曜日

人も歩けばBarにあたる、鳥はどうか?


鳥はいいなあと思う。羽根があって、空を自由自在に
駆け巡る。私たち地上にへばりついてる愚鈍な人間とは
大違いである。我々人類は、地べたをうろつくしかなく、
うろつきすぎて酒場にたどり着いたりして、止まり木に
止まってピーチクパーチク、いやいやときには独り飲み、
みたいな事になり、かりそめの自由を味わったりしている。
が、よく見ると鳥も、けっこう地面を歩いているものだ。

特に町中で見かけるウォーキング派はハト、ムクドリ、
セキレイのあたりだ。彼らもうろつく目的はきっと
人間と同じで、食生活なのであろう。ムクドリは芝生や
原っぱなどでなにかをつついて食事している。虫
むしゃむしゃ、虫うまい。というところだろう。
ハトは、メス相手に膨らんでみたり、足下の何かを
つついたりと忙しい。場所はどちらかというと
アスファルトの上で見かける事が多いように思う。
草むらに比べると食べられる物は少なそうに思えるが。
駅のホームなどにもいる。周りにひしめく人間も
忙しく会社へ家へどこかへ向かうが、ホームというのは
その隙間の時間なので、ぽかりと時間が空いている。
空いているのでなんとなく、人間の足の林をくぐり抜ける
忙しそうなハトに目をやったりしている。見るに、ハトは
何か絶え間なくつついているようなのだが、人間の目に
目視出来ないほど微細なものか、あるいはエアー状態な
のか、こちらからみると何にもないところをつついて
いるように見える。私たち人間にはありがたいことに、
駅の掃除員さんは勤勉なのだ。 ゆえに、パン屑なども
滅多に落ちていない。腹はいっぱいになるのだろうか、
とか、一度うっかりとてつもなくおいしいものを
つついて、その後永久にその食べ物に出会えず
「ああ、あのときのあれ、また食べたいなぁ...」と
再会を焦がれている、とか、ないのだろうか。

私が特に好きな歩く鳥はセキレイだ。チョコチョコ
チョコーと、小走りに移動して人間などを避けている。
そのくせ、いつまでたっても飛ばない。ひたすら
歩いている。駐車場などで車が来ても飛び立たない。
ハラハラさせる可愛いヤツなのである。あそこまで
いくと、補食の為に地面にいるのではないような
気がする。歩くのが好きなのか、飛ぶのがおっくう
なのか。おっくうであるほうに私は一杯賭けたい
感じである。と、止まり木でぼんやり考えたり
している。

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